LaQ芸術祭2023

チャンピオン

ジュニア部門(対象年齢12歳以下)

画竜点睛

【受賞コメント】
チャンピオンは、本当に数少ない、LaQが上手な人がなるものだと思います。
芸術祭に応募し始めた時は、賞なんてとれるのかと思っていましたが、回を重ねていくうちに自分に自信がついてきました。
『画竜点睛』は自分に今できることを全て出し切った作品です。長沢芦雪の水墨画を忠実にLaQにできたと思います。
自分でも一番いいと思っていた作品が選ばれ、友達や親戚など周りの人にも誇れることを、とても嬉しく思います。

【LaQハカセからの質問】
作品の注目ポイントを作者に聞きました!質問をクリックすると回答が表示されます。

Q. 受賞作品の注目ポイントは?

A. 一番見てほしいところは、顔です。
睨むような眼を、ボールジョイントとハマクロンミニタイヤで表現しました。
また、鼻の大きさのバランス、牙や髭の造作は、何度も作り直しながら調整しました。
鱗は、うねるように並ぶよう、裏側に骨組みを作って組み立てています。
顔が絵から飛び出しているように見せるところも工夫しています。
背景を立体にすることで、稲妻や腕に奥行きを作りました。
顔全体の大きさを基準に、腕や背景を組み立て、全体として躍動感のある龍に見えるようにしています。

Q.作りはじめた場所は?

A. 眼から最初に作り始めました。
長沢芦雪の水墨画を見た時、一番目を引いたのが「鋭い目つき」でした。
この眼をLaQで作れれば、そこをスタートにして、龍が作れると考えました。
眼を作るのはとても大変で、どうしたら絵のような形になるのか、黒目の部分はどう作れば絵と同じような迫力が出せるのかを考え、視線の角度もはめ込みで微調整できるようにしました。
色々考えて試していくことで、納得できる眼ができましたが、その結果、眼が大きくなり、顔も大きくなり、体も大きくなり、全体が80cmを超える巨大な作品になりました。
大きな作品は、時間もかかり、重さでもろくなってしまって、製作途中に色々な場所が壊れてしまったり、途中で方針転換したりするのも大変でしたが、パーツを多く使えるため、より細かい表現ができたと思います。

Q. 作品にまつわるエピソード

A. 母と行った展覧会で水墨画に興味を持ちました。芸術の図鑑を借りて水墨画を調べていくうち、長沢芦雪の『龍図襖』に出会いました。この作品をLaQで作れたらすごいなと思い、製作を始めました。
母がきっかけで作り始めた作品であり、『龍図襖』は母も好きな作品なので、母がいつも見られる場所に置こうと思いました。置く場所のサイズを測って、それに合うサイズに調整しています。母は家で仕事をする時に作品を見て「なんだか引き締まる思いがするね、うれしいね」と言ってくれて、母に喜んでもらえたことがとてもうれしいです。


投稿URL : Xで作品を見る

名前
たる
年齢
9歳

ハカセからのコメント

3色で表現したにじむ色合いが見事!LaQの特徴である曲線を活かしたポーズ、なびくひげ、こだわりの目線など本当に生きているようです!(イエロー)