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殿堂作品紹介
作品名T4ファージ
■ T4ファージ(バクテリオファージの一種):バクテリオファージは、細菌に感染するウィルスで、語源は「バクテリオ(細菌)をファージ(ギリシア語で食べる)」
■ 大きさ:200nm(1nm=0.000001mm) 光学顕微鏡では見えない大きさ
■ 構造:DNAが格納されている20面体のカプシド(タンパク質の殻)と、DNAをバクテリア(T4ファージの場合は大腸菌)に注入する尾部から構成される。
■ 働き:大腸菌の細胞壁に取り付き、基盤、スパイクで穴を空け、鞘を収縮させることにより、カプシド内のDNAを注射器のように細胞内に注入させる。DNAは大腸菌の内部で大量の自己複製を行い、30分ほどで大腸菌を死滅させ、100体ほどの新しいT4ファージが生まれる。
★ 生物の教科書で見た時、あまりにも幾何学的で人工的な姿に驚愕。「生物」の定義は一般的に「細胞を単位とすること」であるため、細胞壁を持たない(タンパク質の殻だけ)のファージは「生物」ではないとされているようですが、形状から働きまで、ホントに不思議なヤツです。カプシドが、ちょうどLaQで作れる20面体なので、作製してみました。
2014/3/15投稿者YASU